夕食ができるまで、2人は勉強をする事にしました。
「夕食食べた後も、すぐにはできへんで」
「どうして?」
「集中力が落ちるから、2時間…最低でも1時間は空けなな」
「そうなんだ…」
「そやから、ゆっくり勉強したらいいやん。それに、魔術の基本も勉強せんとあかんやろ」
「うん」
1時間ほど勉強すると、こんこんと、ノックされました。
「はい」
「お嬢様、お食事の用意ができました。私はそろそろ、帰らせていただきますが、よろしいでしょうか?」
「はい。ありがとう。お疲れ様でした」
「それでは、失礼します」
川口さんが帰りました。
2人とも勉強を中断し、ダイニングへ向かいました。
「いただきます」
「いただきます」
「美味しいなぁ」
「うん。…ねぇ、雪緒」
「何ぃ?」
「魔術の基本って、やっぱり、本を買うべきだったかなぁ」
「うーん。あったほうがええけど…何せ、膨大やからなぁ」
「そっか…」
「基礎の基礎は教えるけど、そこからは独学やな」
「うん」
「術にもよるしな」
「そうなんだ」
「西洋魔術、魔女術、呪術、精霊召喚魔法、東洋の術…いろいろあるからなぁ」
「そんなにいろいろ?」
「うん。とりあえず、西洋魔術を基本から勉強するのがええと思うわ」
「うん。雪緒、よろしくね」
「うん。ご馳走様でした」
「早いー」
「ははは」
暁が食べ終わるのを、雪緒は待ちました。
「ご馳走様でしたー。はー、お腹いっぱいー」
雪緒はテーブルを拭き、暁は食器を片付けていきます。
「食器、拭こうか?」
「ううん、いいの。布巾かけとけばいいから」
「そうか…じゃ、先、上がっとくな」
「うん」
雪緒は部屋に戻ると、窓を開け、すぐさま一服しました。
学校では吸わないので、そろそろ吸いたくなってきたのです。
一服し終わり、暁に教える事のレジュメを作りました。
調度、作り終わった頃、暁が戻ってきました――コーラを持って。
「何してたの?」
「んー、暁に何から教えたらいいか、考えてた」
「そっか」
「まず、学校の勉強を終わらせななぁ」
「うん。頑張ろう」
「うん」
かりかり…ぺらぺら…。
2人は無心で勉強します。
時々、コーラを飲みながら。
「終わったでー」
「あたしもー」
はーっと、2人して、ベッドに寝転びます。
「疲れちゃったね」
起き上がって、コーラを手に取りながら、暁が言いました。
「ほんまやなぁ」
同じく、起き上がって、コーラに手を伸ばす雪緒。
「じゃ、魔術の勉強、始めましょ」
「ははは。疲れてないやん、暁」
「疲れてるけど、楽しみなんだもの」
「はいはい。ほなしよかー」
というわけで、雪緒による魔術の教義が始まりました…。
シグペン!ライマー!広永!
表紙デザインが好みでついつい買ってしまった。
20年と歴史は浅いけど、
平和台時代をあまり知らないので、
これを機に勉強しよう。